「ダーシャ・ドゥギーナ」

一年前、全てのロシア文化への盲目的な憎悪に燃える敵によって、我々の大切なダーシャは命を奪われました。敵は、ロシアの進化と、ダーシャが幼い頃から夢見ていた帝国への回帰を阻止するために、我々の中で最も優れた人々を犠牲にするという愚かな希望を抱いていました。ダーシャは、子供向けの本とは程遠い著作を読み漁りながら、思想家として、また真の戦士として、ロシアの理念と勝利に向けた創造力を持つ存在として成長しました。

その繊細な外見の裏には、真理を追求し、勝利を目指す強烈な意志が秘められていました。多くの父親が自分の子供に深い愛情を抱く中で、ロシアの哲学者であり私の友人であるアレクサンドル・ゲリエヴィチ・ドゥーギンは、ただの愛される娘でなく、理想と目的を共有する真の仲間を神から授かりました。そして驚くほど早い時期に、神は彼女を天に召してしまいました。

信仰がない人には、このような失われたものを理解し、耐え忍ぶことは不可能です。しかし、我々正教会のクリスチャンにとっては、神がダーシャを天国の軍団に招き入れたことは明らかです。そして今日、一年後のこの日に、神のしもべであるダーシャのための追悼の祈りにおいて、我々はダーシャが生涯をかけて追い求めたロシアの勝利を神に願っています。

永遠にその記憶が祝福されますように。

 

翻訳:林田一博